ギタリストの日常

ギタリスト、スタジオミュージシャンとして活動し、レコーディング、ライブサポート、音楽制作をしています。相模原で音楽教室も運営していますので、お気軽にご連絡ください。

【局所性ジストニア】手術翌日とリハビリ

「局所性ジストニア」を治すために、2016年に入院・手術をしました。

手術の内容・術後の経過など質問を受ける機会が多く、また、少しでも悩んでいる方の役に立てればと思い、書いています。

 

前回の記事はこちら

↓↓↓

【局所性ジストニア】定位脳手術を受けるまで① - ギタリストの日常

【局所性ジストニア】定位脳手術を受けるまで② - ギタリストの日常

 

手術翌日

 

術後翌日はさすがに少し体がダルかったが、早く弾けるようになりたかったので、すぐにリハビリに励んだ。

 

リハビリのために「ここで弾いていいよ」と部屋を提供していただいたが、屋上もOKだったので、気分転換にもなるしギターを持って屋上へ出ることに。

 

そして、さっそく弾いてみる。

 

手術中はジストニアの症状がなくなり「おお!治った!」と思ったが、翌日目覚めてウキウキしながら弾いてみると、左手に力が入らない

 

ギターを持つ手にジストニアの症状はなかったが、どの指がどの弦を押さえているのかわからなかった。

 

この手術は、右脳の定位脳手術なので、ピンポイントで左手が治るわけではなく、左半身の感覚をフラットにするための手術。

 

そのため、術後に躓いたり壁に肩をぶつけたりする場合もあるようだ。

 

先生曰く、躓いたり壁にぶつかったりしてしまうので、歩くときに利き手・利き足の力加減を無意識に調節するかららしい。

 

症状は人それぞれだが、僕はけっこう左肩をよくぶつけた。

それは退院してからもしばらく続いたが、気が付いたらなくなっていた。

 

ひたすらリハビリ

 

リハビリはスケール練習から、自分でコントロールできるスピードで、毎日ゆっくりと弾き続けた。

 

最初は、いつも通りに弾こうと思ってもうまく弾けなかったので一瞬凹んだが、ジストニアの手術を受けた方々の体験談を読むと同じようなことが書いてあったし、先生も言っていたので、焦らずいこうと思った。

 

ただただ、毎日引き続けるのみ!

これが大変!

 

イメージはできているが、指が追いつかずコントロールできていないので、ストレスになる。

きちんと押さえられなかったり、指がもつれたりした。

 

ストレスを感じながらも諦めずに続けるのが大切で、焦らずリハビリをした甲斐あって、次第に症状が良くなり、これまで通り弾けるように!!

 

手術から約1カ月半後には、イベントの演奏の依頼があり、参加させていただきました。

術後の経過も良く、無事演奏を終えました。

 

終わりに

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ジストニアの症状が出てから、SNSやインターネットでたくさん調べました。

それでもわからず、自分なりにリハビリをしたり、整形外科や鍼灸院を受診したり、マッサージなどを受けたり、いろいろ試しました。

 

まったく良くならず落ち込む日々。

 

そんな中で、長年ジストニアに悩まされて改善されたミュージシャンの方からお話を聞かせていただき、希望を持つことができました。感謝です。

 

とても繊細な手術なので、受けた方がいいとは簡単に言えませんが、1つの参考になればと思います。